ここでは邦画史に輝く戦争映画の名作をご紹介しています。
この世界の片隅に
こちらの作品は2016年に公開されたアニメーション映画で、戦時下で懸命に生きる18歳の少女・すずの素直な姿を通して、戦争の悲惨さや人間のやさしさを描いた作品です。戦争のおぞましさを直接描くのではなく、日常を生きる市民の目線を通して描いた名作です。アニメーションでありながら国内外で高く評価され、戦争映画の金字塔として今後も語り継がれてゆくでしょう。特に主人公・すずの声を務めた人気女優・のんの演技は素晴らしく、すずの実直な性格が見事に表現されています。
火垂るの墓
スタジオジブリ、高畑勲監督によるアニメーション映画の名作です。こちらの作品も「この世界の片隅に」同様、戦争の悲惨さを市民の目を通して描いた作品で、戦時下で翻弄される兄と妹の物語が展開されています。
単純な反戦映画ではなく、どちらの作品も戦争を高い次元で描いており、人間の尊厳を奪う戦争を力強い信念で描いています。戦争映画の多くは戦場の悲惨さや英雄の姿を描いてしまいがちです。しかし、戦争の本質はこうした市民の姿、態度にあるものではないでしょうか?世界的にも評価されているこの2作品を通して、戦争は二度と起こしてはならないものである、ということを学べるでしょう。