邦画でおすすめのホラー映画

日本のホラー映画には海外の映画では味わうことのできない独特な不気味さがあります。ジャパニーズホラーのそうした独自の価値は、海外でも高く評価されています。ここではその中でも特におすすめの映画をご紹介します。 リング ジャパニーズホラーの火付け役となった、邦画の名作です。観ると呪い殺される、という呪いのビデオの謎を追う男を中心に描かれており、1998年公開当時はあまりの怖さに劇場で泣き崩れる人もいたそうです。こちらの映画は後にハリウッドリメイクされており、それだけ日本のホラーは世界に通用するものだと証明する作品にもなりました。監督を務めた中田秀夫はこの作品を皮切りに、ジャパニーズホラーを牽引する名監督としての地位を獲得しました。同監督による続編「リング2」も作られ、こちらも大ヒットを記録しました。 ハリウッド版「ザ・リング」 ハリウッドでリメイクされた「ザ・リング」ですが、続編となる「ザ・リング2」はオリジナルを担当した中田監督自らが手がけています。ホラーは物語だけでなく演出が特に大切です。日本の監督がハリウッドに呼ばれるということは、それだけジャパニーズホラーは独特で再現するのが難しいものでもあるということです。邦画独自の魅力を世界に発信する監督として、中田監督にはこれからもホラー映画を作っていただきたいですね。

邦画史上、興行収益が最高の映画って?

みなさまは邦画で一番興行収益が高かった作品って何か分かりますか?スタジオジブリの「千と千尋の神隠し」がずっとトップのままだった邦画ですが、実はつい最近それが更新されたのです。日本で一番ヒットした作品とは何なのでしょうか? 日本で一番観られた作品 それは2020年に公開された大人気漫画「鬼滅の刃」の劇場版、「鬼滅の刃」無限列車編です。その興行収益額はなんと403億円で、それまで1位だった「千と千尋の神隠し」を100億円近く上回っています。テレビアニメ化された際に、その作画のクオリティ、物語の重厚さがあらゆる世代に受け、満を持して公開された映画が大ヒットしたというわけです。 続編の可能性について この映画で描かれたのは原作の中盤までです。これだけのヒットを記録した作品なので続編が作られることは間違いなしでしょう。実際にテレビシリーズで次の物語「遊郭編」が描かれることが決定しており、2021年10月よりフジテレビで放送開始予定となっています。さらにその次の物語が描かれ映画化されたなら、前作を超える大ヒットを記録するかもしれませんね。実際、原作の物語は佳境に入るにつれてどんどん面白くなっていきます。これからの展開にも期待ですね。

侍をテーマにしたオススメの邦画

侍は日本が世界に誇る文化の1つです。邦画では侍をテーマにした作品が数多くあり、今でもそうした作品は生まれ続けています。ここでは、そうした数多ある侍映画の中から特にオススメの作品をいくつかご紹介します。 座頭市 1962年に名優・勝新太郎主演で上映された作品です。日本を代表する名監督・黒澤明がメガホンを取り、当時は大ヒット作品となりました。盲目の侠客である座頭の市(イチ)が、各地を旅しながら揉め事に巻き込まれていく様を描いています。市の剣術の腕前は格別で、多くの刺客たちをその脅威的な抜刀術でなぎ倒していく姿は圧巻です。世界的にも評価は高く、アクション映画として今でも色あせない魅力があります。侍映画好きなら1度は見ておくべき作品の1つでしょう。 たそがれ清兵衛 歴史小説の名作短編を、「男はつらいよ」シリーズで知られる山田洋次監督が映画化した作品です。官僚として雇われている地位の低い武士・清兵衛が貧しい家庭で暮らす娘や母のために、幕府に仇なす者と対峙していく物語です。仕事終わりに家路を急ぐ彼を人は「たそがれ清兵衛」と呼んでバカにしています。そんな清兵衛が剣を抜けば名士という爽快感を味わうことのできる作品です。家を守るために剣を振るう男の姿に感動すること間違いなしでしょう。

邦画でおすすめの戦争映画

ここでは邦画史に輝く戦争映画の名作をご紹介しています。 この世界の片隅に こちらの作品は2016年に公開されたアニメーション映画で、戦時下で懸命に生きる18歳の少女・すずの素直な姿を通して、戦争の悲惨さや人間のやさしさを描いた作品です。戦争のおぞましさを直接描くのではなく、日常を生きる市民の目線を通して描いた名作です。アニメーションでありながら国内外で高く評価され、戦争映画の金字塔として今後も語り継がれてゆくでしょう。特に主人公・すずの声を務めた人気女優・のんの演技は素晴らしく、すずの実直な性格が見事に表現されています。 火垂るの墓 スタジオジブリ、高畑勲監督によるアニメーション映画の名作です。こちらの作品も「この世界の片隅に」同様、戦争の悲惨さを市民の目を通して描いた作品で、戦時下で翻弄される兄と妹の物語が展開されています。 単純な反戦映画ではなく、どちらの作品も戦争を高い次元で描いており、人間の尊厳を奪う戦争を力強い信念で描いています。戦争映画の多くは戦場の悲惨さや英雄の姿を描いてしまいがちです。しかし、戦争の本質はこうした市民の姿、態度にあるものではないでしょうか?世界的にも評価されているこの2作品を通して、戦争は二度と起こしてはならないものである、ということを学べるでしょう。

武道でおすすめの映画

柔道や空手、剣道など、日本は武道大国でもあります。武道をテーマにした映画も多く、たくさんの名作が生まれています。ここではそうした邦画の中から特におすすめの作品を2つ紹介します。 武曲 MUKOKU 武曲は現代を舞台にしたアクション映画です。主演は綾野剛が務め、村上虹郎、元AKBの前田敦子など、人気・実力を兼ね揃えた俳優が脇を固めています。剣の才能に恵まれながら、その道を捨てた主人公・矢多部研吾。そんな彼のもとに、天賦の才を持つ高校生・羽田融が現れ、矢多部から剣を習います。そんな二人の運命が複雑に交差し、ある嵐の夜の決闘へと導かれていきます。息を忘れるほどのクライマックスシーンは必見です。 あさひなぐ 人気漫画が原作の青春映画です。キャストは今をときめくアイドルグループ・乃木坂46が務め、武道・なぎなたをテーマに描かれています。なぎなた部である彼女らは、憧れの先輩や他校のライバルたちとの試合を通して、人間としても成長していきます。なぎなたという比較的マイナーな武道に焦点を当てていながら、乃木坂46のキュートで真摯な演技、物語の熱くなれる展開に誰もが楽しむことができるでしょう。特に、青春映画と武道映画の両方を楽しみたい!という方におすすめです。 どちらの作品も素晴らしい武道映画なので、ぜひ一度観てみてくださいね。